本文へ移動
  1. ホーム
  2. コラム
  3. 馬場・天候・当日の変化

馬場・天候・当日の変化

クッション値は何を測っている数字か?

競馬のクッション値の見方は、芝表面へ重りを落とした時の衝撃加速度から、馬場の反発に関する状態を読むことが基本です。JRAでは値が高いほど反発力が高いと説明しています。高いほど柔らかいという意味ではありません。測定方法、草種、路盤、時刻を確認し、数値から走破時計や勝つ馬を一律に決めないようにします。

読む時間の目安:約11分

クッション値は何を測っている数字か?をテーマにした競馬コラムのAI生成イメージ
記事のテーマに合わせてAIで制作したイメージです。実在の競走馬・騎手、コースや施設の実景、実際のレース結果を示すものではありません。

高い数値は反発が高い側を示す

JRAの説明では、クッション値は競走馬が馬場へ着地する際の反発に関する状態を数値化した情報です。実際の測定では一定条件の重りを落とした時の衝撃加速度を使います。名称にクッションと付くため、値が高いほどふかふかと柔らかいと読むと、公式の説明とは向きが逆になります。

数字の大小は、同じ方法で測った馬場表層の状態を比較する材料です。馬の能力、走る意欲、次のレースの勝率を測る値ではありません。高い数字を見て強い馬場、低い数字を見て悪い馬場という評価へ広げず、どの物理的な側面を測っているかを確認します。

高い値と柔らかさを同じ向きに読まないことが、クッション値の見方の第一歩です。標準、やや硬めといった基準表の言葉と合わせて読むことで、単独の数字へ直感的な意味を付け足すことを避けられます。

確認先:JRA|芝クッション値の測定方法・対象・基準

重りを落とす条件と測定する位置を知る

JRAはクレッグハンマーという測定器を用い、2.25キログラムの重りを45センチメートルから落とす方法を説明しています。一か所で4回続けて落とし、その4回目をその箇所の値として扱います。人が手で芝を押して感じた印象や、映像で見える馬の沈み方を、そのまま数値へ換算する方法ではありません。

一地点では、内柵から2〜3メートルの範囲で5か所を測り、その平均を求めます。測定地点はゴール前、4コーナーとその間の各ハロン地点で、各地点の平均値を公表すると説明されています。箇所ごとの4回目、地点内の5か所平均、さらに複数地点の平均という段階を分けて読む必要があります。

この測定範囲は、馬が大外を通った瞬間の足元を測るものではありません。全ての走路の一切の差を消した値でもありません。一定の方法で比較するために定められた測定条件として理解し、特定の進路の走りやすさを断定する時には別の観察が必要だと考えます。

機器の表示と公表値についても公式の注記を確認します。機器に表示される数字の尺度を見ただけで、画面上の公表値へ別の倍率を勝手に掛けないようにします。公式に公表されたクッション値を使う場合は、その定義のまま記録し、自分で補正した値とは分けて保存してください。

確認先:JRA|芝クッション値の測定方法・対象・基準

一地点の五か所平均を具体例で確認する

架空ケース1:全測定の平均ではなく4回目を使う

表は左右にスクロールできます。

同じ測定地点内の五か所を仮想的に記録した例
箇所1回目2回目3回目採用する4回目
A8.28.79.09.1
B8.08.89.09.3
C8.49.09.39.5
D8.69.19.49.6
E8.58.99.29.5

測定手順を理解するための架空値です。実測例ではなく、実際の全測定が必ず単調に増えるという意味でもありません。

この地点の値は、4回目の9.1、9.3、9.5、9.6、9.5を合計した47.0を5で割り、9.4です。1回目だけの平均8.34や、20個全てをまとめた平均を採用する手順ではありません。測定方法を知ると、一つの数値がどの段階で作られたかを確認できます。

さらに、公表されるコースの値には、他の定めた地点の情報も関係します。この表は一地点内だけの説明なので、ここから全コースの公表値が必ず9.4になるとは言えません。測定の箇所・地点・公表値を区別することで、計算例を公式の実測値と混同しないようにします。

仮に自分が取得した資料へ地点別の値が載っていない場合は、全地点が9.4だったと補いません。平均から各地点の値を一意に戻すことはできないためです。数値の精度を高く見せるために、公開されていない位置別のデータを想像して作らないようにしてください。

確認先:JRA|芝クッション値の測定方法・対象・基準

基準表は状態の目安として使う

表は左右にスクロールできます。

JRAが示す芝クッション値と表層状態の参考基準
値の範囲クッション性の表現
12以上硬め
10〜12やや硬め
8〜10標準
7〜8やや軟らかめ
7以下軟らかめ

公式の参考表の区分です。境界値の細かな判定を独自に足さず、値そのものと表を併記します。

例えば9.4は標準の帯、11.2はやや硬めの帯、7.4はやや軟らかめの帯として読めます。ただし、標準ならどの馬も同じように走れる、やや硬めなら必ずレコードが出るといった意味ではありません。表層の状態の説明と、レースの結果の予測は別です。

範囲の端を見て、9.9と10.0の間に能力評価の絶対的な壁があると考えることも避けます。基準表は参考の表現であり、競走馬の適性の境界を測った表ではありません。予想へ使うなら、なぜその帯を選ぶのか、対象件数はどれほどかを別の仮説として記録します。

数値の差をそのまま時計の差へ換算することもできません。10.0から9.5へ0.5下がったから、レース時計が何秒遅くなるといった一律の係数は本稿では置いていません。実際の時計を比べるには、距離やクラス、ペースなどをそろえる必要があります。

確認先:JRA|芝クッション値の測定方法・対象・基準 / JRA|レース結果の見方

同じ良・同じ含水率でも値は違い得る

架空ケース2:含水率12%の二日に9.2と10.4が出た場合

同じ競馬場の二日について、公式区分はともに良、ゴール前の含水率はともに12%、クッション値は一方9.2、もう一方10.4だったと仮定します。これは比較の仕方を説明する架空データです。含水率が同じだからクッション値も同じでなければおかしい、と判断する必要はありません。

JRAの説明では、含水率は芝の根より下の路盤砂を測り、クッション値は芝の表面と路盤の両方の影響を受けます。芝の生育や路盤の締まり方なども関係するため、同じ良の中で異なる値になることがあります。二つは別の測定対象を持つ情報です。

この例で9.2の日が必ず遅い、10.4の日が必ず速いという結論も出ません。また、芝の生育が原因だったと断定するには、その情報を別に確認する必要があります。見えている数値の差を残し、原因として考えた説明は仮説として分けます。

含水率とクッション値は相互の代用品ではないと理解すると、片方を取得できない時にもう片方から推測値を作らずに済みます。二つを併せて使う際にも、同じ時点で測られたか、どの地点の値かを確認してください。

確認先:JRA|芝クッション値の測定方法・対象・基準 / JRA|含水率の測定方法と馬場状態との関係 / JRA|馬場状態の区分と決定方法

草種と管理作業を数値の背景として確認する

JRAは、洋芝と野芝で地下部の特徴が異なり、クッション値の傾向にも違いがあると説明しています。札幌・函館の洋芝3種混合と、本州以南の野芝を使う芝馬場の値を並べる場合には、この背景を確認します。同じ数字だけで全場の状態が同じとは考えないようにします。

馬場の管理作業も背景になります。公式解説には、路盤のクッション性を確保するエアレーションやシャタリングなどの作業が示されています。ただし、一般に行う作業の説明と、今回の開催でいつ何を行ったかという情報は別です。実施日を確認していなければ、数値の変化をその作業だけの効果とは断定できません。

開催前後で値が変わった時には、測定時刻、天候、草種、当該開催の公表事項を並べて確認します。変化があったから管理が失敗した、逆に作業をしたから特定の脚質が有利になったという説明を、数値だけで作らないようにします。

過去と比較する場合も、改修や使用コースなどの変更を分けます。古い資料と現在の仕様が違う可能性を残し、同じ場名だから全期間が同条件としないことが必要です。本稿は草種別や作業別の実際の成績差を推定したものではありません。

確認先:JRA|芝クッション値の測定方法・対象・基準 / JRA|馬場状態の区分と決定方法

測定時点と今回のレースの間を記録する

JRAはクッション値の測定時刻を公表値へ並記すると説明しています。各場の調教時間や天候などで時刻が異なるためです。値を見た自分の時刻を、測定した時刻と同じものとして扱わないでください。朝の値を午後に読んでも、午後に再測定した情報にはなりません。

測定後に天気が変わった場合や馬場状態の変更が発表された場合は、その経過を別に残します。新しいクッション値がなければ、雨量などから未測定の値を作って実測のようには示しません。現時点で分かることと、今後変わる可能性のあることを分けます。

候補馬の過去走に近い数値があれば、比較材料にはできます。ただし、その一戦の距離、クラス、ペース、進路が今回と違う可能性があります。同じ値で勝ったという事実だけから、今回も必ず適性が合うとは言えません。数値を確認した後に、レース内容を読む作業が残ります。

特定の帯で成績を集計するなら、対象数と期間、欠損、買い目と金額を明記します。好走した例だけを集め、帯を後から調整した結果を事前に使える手法のようには示しません。クッション値の説明と、予想方法の有効性の検証は違う段階です。

確認先:JRA|芝クッション値の測定方法・対象・基準 / JRA|馬場情報の履歴 / JRA|レース結果の見方

同じ平均でも地点内の並びは一つに決まらない

表は左右にスクロールできます。

平均が9.4で一致する二つの架空の五か所
比較例採用する五つの値平均最大と最小の差
一様な例9.4・9.4・9.4・9.4・9.49.40.0
幅のある例8.4・8.9・9.4・9.9・10.49.42.0

平均の性質を説明する数学上の例で、実際の馬場のばらつきや測定誤差を推定したものではありません。

二つの例は五つの合計が47.0で、平均は同じです。しかし値の並びは違います。公表された平均一つから、内側の全ての値を知ることはできません。平均が毎回同じだった場合も、全箇所の状態が一切変わっていないとまでは言えないことが、この例から分かります。

逆に、位置別の値を取得していないのに、幅が大きいはずだと決めつけることもできません。上の二例は可能な数の並びを示すだけです。公式の測定がどのように平均化されているかを知り、その平均が伝える情報と伝えない情報を分けてください。

レースの進路を考える時にも、この制約を残します。平均9.4だから内も外も完全に同条件、あるいは数値が低い地点を馬が選んだから好走した、という説明は、位置別の測定と走行経路を確認していなければ作れません。数値と映像を併用する場合でも、対応が取れた範囲だけを事実として述べます。

一つの数字を読むための確認順序

  1. 芝のクッション値という測定対象を確認し、ダート含水率などと混ぜない。
  2. 競馬場と測定時刻、当該開催の使用条件を残す。
  3. 参考基準表へ位置付け、数値から直ちに時計や適性を決めない。
  4. 含水率、天候、草種や管理情報を別の材料として確認する。
  5. 今回の候補の過去走を比較し、不足する条件は仮説や未評価として残す。

競馬のクッション値は、馬場を言葉の印象だけで読む際に数値の手掛かりを加えてくれます。ただし、一つの値が全周と全馬の走りを決定するわけではありません。測定対象と方法を知り、時点と背景を添えることで、何が分かり何が分からないかを整理するために使ってください。

よくある質問

クッション値は高いほど柔らかい馬場ですか?

JRAは高いほど反発力が高いと説明し、参考表では高い側を硬めと表現しています。名称から柔らかさの点数だと読まないようにします。基準表と数値を併記し、走りやすさや勝率へ直接変換しないことが必要です。

クッション値9.4はコースの全地点が9.4という意味ですか?

公表値は定めた箇所や地点の測定を平均した情報です。各地点の値や、特定の馬が通った進路が全て同じとは限りません。平均から非公開の地点別の値を復元せず、測定範囲が限られることを残してください。

同じ良なのにクッション値が違うのはなぜですか?

良は馬場の湿潤の区分で、クッション値と同じ指標ではありません。クッション値は芝と路盤の両方の影響を受け、生育や締まり方なども関係します。同じ良で異なる値があっても、それだけで表示の矛盾とは言えません。

数値が高ければ逃げ馬を買えばよいですか?

クッション値だけで脚質有利は決められません。出走馬の能力、レースの流れ、進路、使用条件などを確認する必要があります。特定の値の帯で有効だったという実測検証がなければ、その見立ては仮説として扱ってください。

根拠・公式の確認先

本文の制度・用語の定義と、考察・架空例を区別しています。制度、発売、競走条件の変更は主催者の最新発表を優先してください。確認日:2026/10/25。

制作・責任者について

制作:KEIBA AI予想(文章・画像はAI支援で作成)
運営:ヨベル合同会社
サービス責任者:Makuru株式会社 代表取締役 岡田 康希

内容の誤りや公式情報の変更はお問い合わせからお知らせください。

記事の冒頭へ戻る ↑